僕は中学生の頃のトラウマ記憶により、人間関係でものすごく苦労するハメになっています。
自分の中のトラウマを呼び覚ましてくるような人格の相手と対面するとパニックになり、まともに会話ができなくなります。
相手に悪気が無かったとしても関係なく起こるので、よく他人から変な奴だと誤解されたり、意思表示もできない失礼な奴だと思われたりします。
どうしても人を恐れるような態度で接してしまうため、それを変に思った相手が後で周りに陰口を言いふらしたりする事もよくありました。
人によっては僕に対して『お前の態度が気に食わない!』『はっきり喋ることもできないのか!』などと直接怒鳴ってくる人も居たりして、それで余計にパニックになってしまうこともありました。
社会人になってもこのような影響は消えず、職場の上司や同僚とうまくコミュニケーションが取れませんでした。
また職場自体がブラックだったこともあり、理解の無い上司から徹底的に言葉で罵られたりもしたので、体力的にも精神的にも耐えることができずに1ヶ月以内で辞めてしまって今に至ります。
今では社会復帰する気力も無くなっています。
対人恐怖症になるほどのトラウマを抱えるようになった経緯
僕は幼少期の頃からカーストで例えるとほぼ最下位でして、やんちゃ野郎からターゲットにされて嫌がらせを受けたりしてきました。
それでも小学校を卒業するくらいまでは内心『何クソ!』という気持ちがあったので、嫌な目に遭わされながらも我慢して学校に通ってました。
しかし中学生になると状況はさらに最悪になりました。
学校全体が一気に荒れてしまい、授業中にも関わらず不良生徒が学校の廊下を走り回っていたり、ものすごい奇声を発しながら教師に反抗したり、集団で弱者を囲んで精神的に追い詰めたり暴行を働く奴らまで出てくるなど、それはもう酷い有様でした。
スクールカースト下位に属する僕も例外ではなく、よく休み時間とかに怖い不良達に突然絡まれたり殴られたりしました。
休み時間にトイレに行きたくても、トイレの近くに不良が集まってワイワイやってるのを見ると恐怖を感じてしまい、結局トイレを我慢して次の授業に臨むなんてこともよくありました。
中学生という最も情緒不安定な時期にこんな感じの生活をずっと強いられていたので、この結果として対人恐怖症のコミュ症ができあがりました。
信頼できる友人同士なら問題なくコミュニケーションを取れるんですが、初対面だと心臓がバクバクしてしまい、会話どころじゃなくなったりします。
特に相手が、
◆強気な性格の人
◆顔が怖い人
◆イキった口調で喋る人
◆昔やんちゃしてました系の人
◆最初から怖い雰囲気を放っている人
こういった人だとまともに喋る事ができないですし、目を合わせることもできないですね。
こうなってしまったのは中学時代に何度も心を抉られるほどの嫌な目に遭い、トラウマを植え付けられたのが原因だと思っています。
僕はこのトラウマのせいで、高校生以降の人生においても対人関係で不利になるような事が何度も起こっています。
一度対人恐怖症になるほどのトラウマを持つと回復が絶望的な理由
人によっては対人恐怖症の感覚が理解できず、『普通に人と喋ればいいじゃん』『何を怖がる必要があるの?』などと思う人も居るでしょう。
しかし残念ながら、対人恐怖症だとそんな普通の事すらできなくなります。
怖がらず普通に人と喋れるようにならないといけないと頭では分かっていても、人と関わる恐怖の方が圧倒的に勝るのでどうしようもないのです。
なぜ一度対人恐怖症になるほどのトラウマを経験すると中々回復できずに堂々巡りになるのか、理由を書いていきます。
トラウマ記憶はフラッシュバックする
トラウマ記憶は、本人が意識していなくても勝手に頭の中で突然思い出したりします。
一切意識していなくても突然過去の嫌な記憶が頭の中を駆け巡るため、それが原因で心が不安定になったり心臓がバクバクしてしまう事がよくあります。
さらに人間の脳というのは楽しい記憶よりも嫌な記憶の方がずっと記憶に残りやすいという特性があるため、突然のフラッシュバックにより過去の嫌な記憶がより強く脳に刷り込まれ、余計に嫌な記憶を思い出しやすくなる事も原因としてあります。
過去のトラウマを経験した状況と似ていると勝手に心臓がバクバクしたり不安になったりする
過去に嫌な目に遭った時の状況と似ている場面に遭遇しただけでも不安になったりパニックになったりします。
例えば僕の場合でしたら、気の強い人、見た目がチャラチャラした人、怖い雰囲気を醸し出している人などを見かけたり、もしくはそういった人と話さないといけない状況に追い込まれるとパニックになりやすいです。
なぜかと言うと、不良の見た目や性格のパターンと非常に似通っている部分があり、そのせいで中学当時の記憶がフラッシュバックしてしまうからです。
中学時代に不良生徒に何度もターゲットにされて酷い目に遭わされてきた経験があることで、不良っぽい性格の人、過去にやんちゃしてました系の人とは今でもまともに会話できません。
そういった人と出会うだけで心の奥底から抉られるような不快感があり、一刻も早くその場から逃げ出したいという逃走本能に襲われたりもします。
また他の例で言うと、当時通っていた中学校近辺には近づくことができません。
その地域を通るだけで当時の嫌な記憶がフラッシュバックして最悪な気分になるからです。
このような負の感情や記憶は脳科学的に見ても非常に刷り込まれやすいため、何度も同じような場面を想起することで、自分の脳にこびりついて一生離れない垢と化します。
こうなるともう自分でも他人でも手の施しようが無く、恐怖心を和らげることなんて到底出来るわけがないという気持ちに襲われたりします。
過去にスクールカースト下位で虐げられて対人恐怖症になった人が一度ニートになると再起するのは本当に難しい
世の中の仕組みとして、小学校~高校時代にスクールカースト上位に居たような人は社会でも成功しやすい傾向があります。
このような人は大抵、他人に嫌な目に遭わされた経験というのをしておらず、むしろ他人を嫌な目に遭わせたりトラウマを植え付けたりすることで自信を獲得していたりします。
おそらく本人にはそんな自覚は無かったりするのでしょうが、やはり子供時代に常に人より上に立って他人をコントロールしてきた過去があると勝手に自信になるのでしょう。
逆にスクールカースト下位に居た僕のような人は、子供時代からカースト上位の人達から何度も嫌な目に遭わされてきている事がほとんどです。
そのせいで自信を喪失してしまっているので、人間関係が重要な社会で成功できる確率、生き残れる確率がそれだけ下がってしまいます。
人間の脳は楽しい出来事よりも嫌な出来事を優先して記憶するようになっていること、子供時代が最もあらゆる出来事を記憶しやすい時期であることを考えると、幼少期から何度も虐げられて嫌な記憶を刷り込まれることは人生単位で考えて最悪なパターンです。
最も脳みそが成長しやすい子供時代、特に中学時代に集中して嫌な出来事ばかりを経験すると、その嫌な記憶を元に危険を回避するための防衛本能が強化されていきます。
これが行き過ぎる事によって、危険を回避するような場面ではなかったとしても脳が勝手に危険な状況だと判断するようになり、普通の人が何とも思わないような場面やタイミングで極端に不安になったりパニックになったりするのです。
まとめ:対人恐怖症のトラウマはそう簡単に消えないし、改善して再起するのも難しい
過去のトラウマに苦しめられて社会復帰が出来ないような人は、他人よりも危機回避のための脳機能が異常発達している可能性が高いです。
こうなると自分の意志で対人恐怖症を治そうとするのは大抵どうしようも無かったりします。
他人に治せと言われても治るものではありません。
たまにネット上のブログで『かつて対人恐怖症で何もできなかった私がようやくトラウマを克服できました』といったような記事ネタを見かけたりすることがありますが、こういった人はおそらくごく一部だと思います。
ほとんどのトラウマを抱えている人は解決できずにずっと苦しみ続けていると思います。
ネット上で『対人恐怖症 トラウマ 解決方法』と検索して救いを求めるような人も居るでしょう。
僕もそうでした。
しかし、ネット上に書かれているどんな情報も『それさえ出来たら苦労しない』と思うような方法ばかりで、根本的な解決策にはなりませんでした。
今では『社会復帰を諦めてネットで何とかして稼いでいくしかない』と考えて記事を書いています。
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