人間どうしても生きていると嫌な出来事に遭遇してしまうものです。
中には記憶に強くこびりついてしまい、頭から離れなくなってどうしようもなくなる事もあるでしょう。
そんな時、どうすれば過去の事で悩みにくくなるのかについて発信しているブログを見かけたりします。
気を紛らわすために好きなことをしてみるとか愚痴を吐いてみるとか、いろんな解決策があります。
しかし中には、過去で悩むのは時間の無駄なので今すぐ止めましょうと言った事しか発信していない記事も見かけます。
どうしてそのような主張をするのか理由を読んでみると、
『純粋に時間の無駄』
『いちいち過去で悩んでる人を見るとイライラする』
『悩み続けて足を止めてたら成長が無い』
『過ぎたことなのに考え続けるのは馬鹿げている』
などと言ったものが見られます。
僕はこれを読んだ時、確かにこのような主張も一理あるとは思いました。
しかしこんな事を平然と書ける人というのは、過去の悩みを止められない人の苦しみが理解できていないと思われます。
トラウマ並の過去があったり、元々悩みやすい人を今すぐ悩まないようにさせるのは無理がある
過去に本当に嫌でトラウマに残るような記憶があった場合、今すぐ悩むのを止めろと言われても簡単にできるものではありません。
理由は、悩みを止められない人は次のような思考ループに陥りやすいからです。
・考えなくても突然嫌な記憶がフラッシュバックする
↓
・嫌でも思い出すので必然的に気分が落ち込む
↓
・気分が落ち込むとさらに嫌な記憶が想起され、余計に気分が沈む
特に意識していなくても気づいたら過去の出来事を思い出して悩んでしまうのです。
実際に僕もこんな感じでほぼ毎日気分が落ち込むことが多いです。
本当に突然思い出すせいで対処しようがありません。
時には気分を紛らわそうと努力する気になれない事も多いので、数時間凹んだままになることもあります。
また、元々の性格的にちょっとしたことで思い悩みやすい人も居るものです。
人によっては『こんな事で悩んでるの!?』と思うことでも、本人は真剣に悩んでいるのです。
この感覚が分からない人からすると、なぜここまで悩み続けるのかが理解できないと思うので、そんな人を近くで見ていると一種の不快感のようなものを感じるのでしょう。
だからこそ、そういった人に対して『見ていて腹立つから止めろ!』『過ぎたことで悩むな!』『昔の事でウジウジする奴マジでうっとうしい!』などと攻撃的になったりするのだと思います。
しかし、ちょっとした事や過去のトラウマのせいで思い悩みやすい人にこんな事を主張してもほとんど無意味です。
大抵の場合は逆に追い詰めてしまうことになります。
中には『確かに昔の事で悩み続けていたなんて馬鹿げていた!』などと素直に改心するような人も居るかもしれませんが、そんな単純な人は漫画の世界くらいしか居ません。
悩める人に対して一方的に主張を押し付けてはいけない
元々思い悩みやすい性格の人や過去のトラウマなどで真剣に苦しんでいる人が近くに居たら、無理にはっぱを掛けたり悩むのを止めさせようとはしないでください。
世の中には過去に囚われずに気軽に生きていける人も居れば、ちょっとしたことや過去のトラウマに苦しめられて足止めを食らう人も居るのです。
悩んでいる本人にとってはどうしようも無い事なので、それを無意味だからと言って無理に止めさせようとしても逆に『私の気持ちなんか分かってない癖に!』などと反発されます。
悩み癖がある人の気持ちを理解できないような人から一方的に注意されても反発したくなるのは当然のことなのです。
悩むなと主張するだけで簡単に相手が悩まなくなるのであれば、世の中全ての悩みなんかとっくの昔に消えているはずです。
無理にやめさせるのでは無く気分を紛らわす方法を教えた方がいい
悩み癖のある人が今すぐ悩まないようにするのは絶対無理です。
そんな事ができるのは漫画の世界だけです。
それよりもむしろ、どうすれば気分の落ち込みを軽減できるかを教えたほうが圧倒的にいいでしょう。
悩みを軽減させる方法
自分の好きな事をしてみるとか、友人に愚痴を吐いてみるとか、運動してみるとか色々あります。
人間思い悩むのはしょうがない、悩まない奴は異常だと開き直るのもそこそこ良かったりします。
それでも悩むのを止められないなら横になってしまうのも手かと思います。
横になって悩みが頭をグルグルしている内に、気づいたら寝てしまっている事があります。
目覚めた時にはある程度スッキリした気分になっていたりします。

まとめ
悩み癖のある人に対して無理に思い悩むのを止めさせようとしてはいけません。
思い悩む人の気持ちが理解できない人にとっては本当に無意味な事してるなと思うかもしれませんが、当事者にとっては本当に深刻な問題なのです。
普段から思い悩みやすい人がスパッと綺麗さっぱり悩みを断ち切る方法なんてこの世には存在しないので、むしろどうすれば悩みを軽減しやすいかを教えた方がいいでしょう。
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